
新宿厚生年金の試写会で鑑賞。 しばらく映画から離れていましたが、 「あぁ~ やっぱり映画って素晴らしいなぁ」 と 引き戻してくれた作品でした。
勤勉実直な自動車整備工(モーガン・フリーマン) と 大金持ちの敏腕実業家(ジャック・ニコルソン)。 人生の最後に同じ病室で知り合った二人は 末期ガンで余命6ヶ月と診断され やっておきたいことを書き出して実現していく。
棺おけに入る前にやりたい 棺おけリスト (原題 "The Bucket List”) は
「荘厳な景色を見る」 「赤の他人に親切にする」 「涙が出るほど笑う」
「スカイダイビングをする」 「ライオン狩りに行く」 「世界一の美女にキスをする」 ・・・
なんとも豊潤で贅沢な映画でした。
世界の観光地が見られる、ということもありますが 初めから最後まで ジャック・ニコルソンと モーガン・フリーマン の二人が出ずっぱり、という贅沢。 真面目で家族思いなカーター(モーガン・フリーマン)と お金はいくらでもあるが偏屈なエドワード(ジャック・ニコルソン)、という二人の役柄がぴったり、だし 何気ないセリフや表情も とことん 巧い! オスカー俳優二人のかけあいを こんなにじっくり堪能できるなんて涙が出そうに嬉しかった。 (私の中では マストロヤンニとジャック・レモンの 「マカロニ」が浮かびましたが 主人は そこまでではないだろう、と否定。。。 )
余命を言い渡されるまでの二人の闘病の姿は 見ているほうがつらくなるほどリアルでなまなましい。 でも そこからの二人の つきぬけ感がすごい。
世界を廻って 一通りお金を使って遊んだあとで 最後に戻っていくところは やはり 家族であったり 友人であったり。。
人生の最後に こんなにも ウイットやユーモアの効いた言葉を発せられるのは アメリカのお国柄なのでしょうか・・・ 久しぶりにアメリカ映画の善を見た気がしますが こういう作品が アカデミー賞に選ばれなくなったのは 寂しいことだなと思います。
監督のロブ・ライナーは 「スタンド・バイ・ミー」で 若者の劣等感や輝きを描いて 当時 高校生の私をとりこにしたものですが 20年後に老境を描いた映画でまた出会えるとは。 いろいろ感慨深い映画でした。
● 最高の人生の見つけ方 ● ”THE BUCKET LIST” 2008米 97分
監督: ロブ・ライナー 出演: ジャック・ニコルソン モーガン・フリーマン ショーン・ヘイズ ロブ・モロー
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