


見てきました。 結論から言ったら 「とっても面白かった!」 骨太な映画を観たなぁ~という感想です。
実は 10年前の 「エリザベス」(98・英) は未見です。 でも 独立した作品として十分楽しめました。
一人の女性としての苦悩や葛藤を見せるエリザベス(ケート・ブランシェット)の演技は 神々しいくらいで 圧巻です。 ここまでエリザベスになりきったら しばらく本人も役柄から 頭から離れられないのでは・・・。
隠蔽されているスコットランドの女王メアリー(サマンサ・モートン)のエリザベス暗殺計画、英国内の宗教的対立、 最後には英国対無敵艦隊スペインの大掛かりなシーンまであるのに 時間にして 2時間足らず。 豪華なセットや衣装、エキストラを駆使しながら、実にあっさりと、見せ場だけを凝縮して、しかもわかりやすい! お見事!というような映画でした。
エリザベス が 冒険家 (クライブ・オーウェン)に 傾倒していくエピソードは 少しセンチメンタルすぎるかな、と思いましたが、英国の危機が近づくと 女性の想いを捨てて、女王という立場で戦う覚悟を決めるエリザベスが潔い。 やはり 毅然とした彼女の方が断然 格好よく 魅力的です。 圧倒的に優勢だったスペインの無敵艦隊が、 風向きが変わったり 嵐に巻き込まれたりして、まさかの敗北を決するなんて・・・ う~ん、 歴史上の合戦シーンは なんて 面白いものか、と うならされました。
ケート・ブランシェット は 2007年度のアカデミー賞で、主演女優賞(「エリザベス」) と 助演女優賞(「アイム・ノット・ゼア」) の両方でノミネート。 オスカーは逃しましたが、「アイム・ノット・ゼア」 では 1965年頃のボブ・ディランを演じて(!) さまになっていた、というのですから まったくすごい女優さんとしか言いようがありません。
●エリザベス:ゴールデンエイジ● 製作:2007年英/仏 114分 監督: シェカール・カプール 出演:ケイト・ブランシェット クライブ・オーウェン ジェフリー・ラッシュ アビー・コーニッシュ アカデミー衣装賞受賞
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