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ときどき 映画日記。

新旧映画を とりまぜて綴っています・・・ 

母べえ

カアベエ

山田洋次監督。 昭和15年(1940)の東京。 戦争に反対を唱える父(坂東三津五郎) が囚われの身となり、残された母(吉永小百合) と幼い二人の娘が、周囲の優しさに支えられ、明るく懸命に生きる姿を描く。

直接的で 残酷な 戦争の描写はないのに 反戦への思いが静かに伝わってきます。
古い日本家屋と 音楽を聴いただけで 冒頭から すぅ~っと映画の世界に溶け込めたのは さすが山田監督の世界だなぁ、と思いました。
ただ 途中は なかば 冗長に思えたのは 私の世代による体験のなさから 致し方なかったのかもしれません。 父親が囚われてから、家賃3ヶ月分貯めていたのはどうなったのだろう、とか、母べえ が病気になった後 しばらくはどうやりくりしたのだろうか 等、 女三人で苦労している生活のリアリティに欠けるような気がしました。 
とはいうものの 最後の20分くらいはずっと 涙、涙・・・で 映画館で むせび泣きそうになって困りました。 静かな反戦映画は 原爆詩の朗読活動を通じて平和の尊さを訴えてきた 吉永小百合さんの思いと通じるところがある気がします。 

●母べえ● 監督: 山田洋次  主演: 吉永小百合  浅野忠信  檀れい 志田未来 佐藤未来 笑福亭鶴瓶

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

コメント

スノーパンダさん、こんにちは~

やっと、コメントとトラックバックに慣れました。
スノーパンダさんもエネルギッシュな方ですから、新しいブログに直ぐに慣れられてスゴイですね。
ボーさんと同じプロバイダーのブログですね。多機能で良さそう!。

さて、肝心の「母べえ」のコメントですが、さすが女性らしいご感想だと感服しました。生活をどうしていたかということまでは私は思いが行かず、ただただ、自分の子供の頃を思いだして、感涙に噎ぶばかりでした。

  • 2008/03/03(月) 18:06:02 |
  • URL |
  • アスカパパ #xq6o7d/.
  • [ 編集]

アスカパパさんへ

アスカパパさん、こちらにもありがとうございます。
なんとなく 小百合さんは美しすぎて 庶民の苦労している母親というイメージがわかなかったのですが・・・ でも やっぱり小百合さんは美しくあってほしいですしね! 山田監督の理想も含まれているのかなぁ、なんて思いました。 FC2は 使い勝手がよさそうですが まだ なれなくて 返信等 遅れましたらごめんなさいです。

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母べえ

 『わらびのこう 蕨野行』の時代に私は生きていませんでした。それでもその時代に生き抜いた人々の気持ちは理解出来たと思っています。  「この映画も例え当時に生きてはいなくとも、この時代に生きた日本人を理解して頂く方だけに観て欲しい」と、思いました。  甚だ

  • 2008/03/03(月) 17:53:53 |
  • アスカ・スタジオ